術後1日目

朝方、気持ち悪さで目が覚める。

身じろぎしたら激痛なので痛み止め麻酔の点滴ボタンを押すがほとんど効かず、1時間に1回が限度のボタンを頻繁に押してしまった。

また眠ろうと目をつぶっても、視界がグルグルと回ってくる。まぶたの裏に万華鏡みたいなチカチカうごめくイメージが見える。おえー。

看護師さんの「車酔いしない人は全身麻酔で酔う」説はどうやら大正解。

 

気絶したいほどの痛みと酔いだが、術後回復のスケジュールは待ってくれない。

朝、汗だくの体を猛スピードで清拭してもらう。内科病棟より外科病棟の看護師さんたちはかなりスピーディー。カテーテル、点滴2本、ドレーンなどなどの管を巧みによけている。

これで今日は寝るだけだな…と思いきや、別の看護師さんがやってきて「寝たままだと癒着しますから!」とベッドを起こされる。激痛。右半身をちぎってくれと思う。

さらに、のどに痰が張り付いていると窒息するとかで、吸入をする。吸い込むごとに激痛、咳をしても激痛、吸入の管を持っているだけで激痛。

 

もう何もしたくない。眠れないけど寝ていたい。

昼食は痛みと酔いで常に吐き気があるため全く食べられず、なんとか水分だけ取る。

 

午後、執刀助手?の先生が様子を見に来られる。

痛み止め麻酔の点滴がほぼ無くなっていたようなので、またロキソニンカロナールの錠剤に切り替わった。

麻酔がよほど体に合ってなかったのか、ロキソニンを飲んでからは意識がはっきりしてきた。

このおかげで、夕食は少し食べられて、この日の夜はかなり熟睡できた。

ただ定期的に痛みは復活して目が覚めるので、カロナールロキソニンを4〜6時間おきに交互で飲み続けた。

気胸入院 手術当日

手術は正午開始、と言われていた。
昨日の21時から絶食で、朝9時からは水も飲めない。
なんにしろ緊張で何も口にする気になれない。

朝10時から点滴が刺される。
手術中、麻酔の投与や輸血にも使う可能性があるため、太めの針を刺すとのこと。
「太め」と聞いたからか、なんかもうめちゃくちゃ痛い。
注射であまり痛みを感じない方だがこれは悶絶。途中、3回ほどに分けてググッと押し刺されるのが地獄。体をよじって我慢。

麻酔科の医師、主治医のほか助手の医師などが代わるがわる来てくれる。
麻酔の事前説明では、全身麻酔の他に、背骨の間に刺す「硬膜外麻酔」とやらを1〜2日程投与して痛みを抑えるということだったが、前日の血液検査でひっかかり、急きょ普通の点滴麻酔に変更となる。
血液が基準値よりややサラ〜ってぐらいなので、硬膜外麻酔では少し血栓の心配がなきにしもあらず、ということで効き目は劣るが安全な普通の点滴にするらしい。
退院後は玉ねぎを食べて血液サラサラを目指すしかない。

前の手術が押している。
メディキュットみたいな血栓予防の着圧靴下を履いたり、術衣に着替えたりしてその時を待つ。
結局、手術室へ移動したのは13時過ぎだった。

ドレーンの機器を携えながら、歩いて移動する。ど近眼なので、直前まで眼鏡着用を許可される。
手術受付に着いたら担当の看護師さんが自己紹介してくれ、氏名・生年月日と、術部を口頭で確認される。
「今日は何の手術ですか?」
「肺気胸の手術です」
「どちらの肺ですか?」
「右です」←このとき、別の看護師さんがでかいポップ体の文字で「みぎ」と書かれたカンペを持ってたのが謎である。ファンサうちわのようで照れる。
シャワーキャップのような帽子を被って、いよいよ手術室に入る。

さっそくベッドに寝かされ、また氏名・生年月日と術部の確認があった。
胸の右側にふせん?をつけられる。間違ったら大事だもんな。
ベッドはかなり狭いが、電気毛布が敷いてあるのか温かくて気持ちいい。
ところで手術室にはJPOPが流れている。EXILE系である。メスさばきがノリノリになってよいのだろうか?

「酸素のマスクを口にあてます。段々とぼんやりしてきます」と、これはまだ全身麻酔ではないが、マスクをあてられた瞬間ぐにゃっと視界が回り、ほどよく酒に酔ったような愉快な気持ちになる。
「麻酔を点滴から入れます。眠くなるまで、大きく息を吸ってはいてください」
ここで吸ってーはいてー吸ってーはいてーと意識していると、1分ほどで眠りに落ちた。


と思ったら、次の瞬間手術は終わっていた。
病棟のベッドに移し替えられた状態で呼びかけられ、えらくはっきりと目が覚めた。
術部は特に痛まない。
尿道カテーテル、酸素マスク、ドレーン、痛み止めの麻酔点滴、栄養補給?の点滴、心電図と、あらゆる管が取り付けられている。
そういえば、術中は気管に太い管を挿すのでのどが痛くなるかも、と聞いていたが、あまり気にならない。

病室に着いたのは16時ごろだったと思う。
看護師さんが血圧などを測ったあと、しばらくして先生が手術の結果を知らせてくれた。
原因となるブラが見つかり、切除できたとのこと。
今回の気胸と関連があるか不明だが、肺で起こる子宮内膜症らしきものは僅かに見られ、術中に婦人科の先生を呼んで確認してもらったそう。

それを聞いたあと、ひとまず原因が取り除かれたことに安堵して寝てしまった。
22時ごろまで、2時間おきに看護師さんが様子を見に来てくれたと思う。
夜は痛みが出てきて寝れなかったが、麻酔を足しつつ(自分で注入量を調節できるボタンがある)翌朝までやり過ごした。

気胸入院 6〜8日目

5日目に撮ったレントゲンの結果が芳しくない。
4日目まではキレイに戻りつつあった肺が、ドレーンを止めた途端にまたしぼみ始めたらしい。
残念ながら、また手術を勧められてしまう。

通常なら手術をすると再発率が5〜10%と一気に下がり、術後は順調にいくと2〜3日でドレーンが抜けて退院できる。
しかし、わたしの肺はレントゲンやCTで見ても、切除すべき部分(穴が空きやすい、ブラと呼ばれる部分)が見つからないという。
手術は開胸でなく2,3箇所穴をあける胸腔鏡手術で、内視鏡で中を見ればブラの位置が見え、切除できるかも知れない。
でも、何も原因がわからないまま手術を終え、痛み損になる可能性も五分らしい。
今回はドレーンのみで完治まで様子を見て、また再発したら手術を考えるというのでも構わない、と選択肢を拡げられる。


非常に悩んだ。
自分はとにかく手術が恐ろしいので早く帰りたいし、家族は当然根本治療を期待して手術を希望している。
やだやだやだー!と駄々をこねて帰るのは簡単だが、手術をしたらもうドレーンの苦しみも味わわずに済むかもしれない…経験したからこそもう二度とやりたくないのがドレーンである。

1日考えて、やはり手術を選択した。
もうこれは素人では決められないので、プロが可能性を考えて勧めてくれるんだから期待しよう…医者任せである。

手術までの数日は、ドレーンは無痛に近い状態になり、処刑前の最後の余暇という感覚だった。
手術前々日には家族とともに手術の説明を受ける。他の症例のレントゲンと比べても、つるっとして異常がよくわからん自分の肺が嘆かわしい。
手術の同意書の他に、輸血、麻酔などの薬剤、輸血前の血液検査についての同意書にサインする。この手術で輸血することはまず無いらしいが、輸血の際はHIVウイルスの検査をするそうだ。いろいろと配慮されている。

呼吸器内科に入院していたが、手術前日には外科病棟へ移動した。
腹式呼吸の練習器具(呼吸量でボールを上げ下げするもの?)を渡されるが、説明書には「手術1週間〜前日まで練習しましょう」とある。前日だけやってもあまり意味ないな、と思いすぐ投げ出す。

さすがに緊張で夜は眠れない。
体のコンディションは痛みもなく、夕食は完食したので最高に活きのいい状態といえるが、とにかく寝つけない。
寝る前に、看護師さんから「30代までくらいの若くて車酔いしない女性は、全身麻酔で酔いやすいですよ〜」と言われて急激に心配になったというのも一因。看護師さん自身も全身麻酔経験者で、ぐらんぐらんに酔ったらしい。不安…
結局、合計で30分も睡眠をとらないまま、手術当日を迎えた。

気胸入院 3〜5日目

この辺はあまり書くことがない。
ドレーンは相変わらず痛いが、4日目には痛みにも慣れ、自力でレントゲン室まで検査に行ったり、売店へ買い物行ったりと自由に動き回れるコツをつかむ。
ドレーンが刺さってるあたりを軽く抑えながら、チューブが引っ張られないように注意して動くと激しい痛みには襲われない。

毎日撮るレントゲンの結果も快調で、もしかしたら手術をせず退院もありかも知れないと言われて高揚。もしかして今週で退院できるのか…?と希望が出てくる。
4日目にはドレーンの電源を止め、もう肺から空気漏れがないかどうか確認することに。

この頃にはよく食べよく寝て、読書も出来るようになる。
売店でなんとなく買った「佳代のキッチン」を読む。ラストは釈然としない所があったが、ほっこり人情グルメ話で好きな話だった。なぜここの売店では続きを仕入れてくれないのか。
Huluで海外ドラマを観たり、娯楽を楽しむ余裕が出てきて、痛みはあるものの休暇のような気持ちになる。
とはいえ、仕事の繁忙期が過ぎた時期で本当に良かった。あまり気に病まずに休めるというのも療養には大事なことである。

管が胸に入っているため、風呂には入れない。
看護師さんの手により、3〜4日おきに熱いタオルで体を拭いてもらったり、髪を洗ってもらう。
でも異物が体に入っているため?の微熱が続くせいか、毎日かなり汗をかく。家族に大量のウェットティッシュやボディシートを持ってきてもらっていたので助かった。
あと、気休めにドライシャンプーも売店で購入。頭皮の匂いが抑えられるだけでスッキリする。

と、なかなか順調な入院生活を送っているようでうまくはいかないのが人間の体の不思議。

気胸入院 2日目

ドレーン挿入部の痛みに耐えつつなんとか朝を迎える。まったく寝られず。
トイレは自力で行ってよいということだが、痛さが勝って昨日から朝までトイレに行かなかった。
顔を洗いに行く元気もなかったが、いつの間にか冷たいおしぼりが配られている。病棟スタッフのみなさんは心が読めるのか?

朝はなんとかお粥をかきこみ、痛み止めを飲んで午前中はうとうととやり過ごす。
昨日失神したため、病室まで技師さんと機械が来てレントゲンを撮影し直してもらう。出張レントゲンができるとは、医療技術の日進月歩はすごい。

昼過ぎ、回診で主治医が来てくれる。
痛みがひどいのはチューブの位置を変えたらましになるかも、と言われてしばらく調整してくれることに。
調整後はもちろん痛いものの雲泥の差で、ようやく思い立ったらすぐトイレに行けるようになった。
これは、施術した研修医を疑わざるを得ないが、医療の発展のためには仕方ない。なーんてことは思えない。あの野郎。

肺は戻りつつあるが、ドレーンが胸の空気を吸ってボコボコと音が鳴る限りは刺さったままらしい。早くドレーンのチューブを外したいので、無駄だと思いつつ、こそ泥よろしく音を立てないよう動作がゆっくり丁寧になる。

入院生活を潤す必須アイテムに「小説」「まんが」があるが、ズキズキ痛む間は読む気にならないし、Huluでさえ音を聴くのみである。
槍で胸を突かれてる間は娯楽に走れないということで、戦で一命をとりとめた戦国武将もこういう気持ちだったのだろうか。
明日はマシになってますようにと願って、この日は途切れ途切れだが眠りにつけた。

気胸入院 1日目

またもや気胸になった。
初めての気胸から半年以内の再発である。
手術をしない気胸の再発率は30〜50%と聞いたが、こんなに頻発するものだとは…

初回とまったく同じ兆候があったので、再発はすぐわかった。
・数歩あるくだけで息苦しい
・仰向け、右向きで寝転ぶと苦しい
・胸から「ぷつぷつ」と音がする
土日に自覚症状があったが、すぐにどうこうなるという症状ではないと初回の気胸でわかっていたので、軽く入院の準備をしつつ月曜になるのを待って受診。

診察前にレントゲンを撮り、前回同様の重度気胸との診断。
重いものを持ったか、激しい運動をしたかなど原因となりうる事柄を聞かれるが、全く当てはまらず。先日、重い買い物袋を持ったくらいか?
女性だと生理のたびに気胸になる「月経随伴性気胸」という珍しい症状があるが、月経の時期とも被らない。さらに稀に、排卵日に気胸になる人もいるというが、私の場合はこれも当てはまるか微妙である。
ただ先月、子宮内膜症の治療のためのピル服用を中止したばかりだったので、疑いは残る。

今回は胸部穿刺というわけにはいかず、やはり胸腔ドレナージをすることになる。
先生曰く「細〜い管を胸に挿して、胸に溜まった空気をしっかり吸い取る機械に繋げる、あまり痛くない治療法」ということだが、施術後にみると手の中指くらいの太い管で、私の「細〜い」はストローぐらいだったんですが先生。

即日入院することになり、合間に入院手続きをしながらドレナージの施術を受けるという慌ただしさ。
初めての入院に緊張して、息苦しいのに付き添ってくれていた夫や母にやたらと話しかけていた気がする。
処置室に入ると、ベテラン主治医のほかに研修医さんが居た。これは…嫌な予感がする…
ベッドの上に左向きに寝て、右手を上げた姿勢になる。全体で20分程の施術だが、この体勢を意識して続けるのは結構つらい。
右脇の上に穴の空いたシートを被せられ、術部にペンでマーキングや、消毒をされる。

いよいよドレーンの管を刺す段階で、明らかに主治医が説明しながら研修医が刺しているとわかる…つらい………経験上、研修医さんには痛い目に遭わされることが多かったので精神的にきつい。
局所麻酔をしながら胸にググッと管が押し刺されていく。このググッとした感覚が気持ち悪いのと、2回ほど麻酔を追加するほどのズキンとした痛みがあった。

ドレーンを挿し終わったら、車いすに乗ってすぐレントゲン室へ向かう。
車いすを押してくれる看護師さんと話している最中にも、胸の空気を吸ってドレーンがボコボコと音を鳴らしている。
痛みも想像してほどではないと思ってレントゲン室で立ち上がったところ、突然、目の前がチカチカして卒倒した。
こんなの、中学時代に便秘で腹痛になり、保健室についた瞬間失神した以来だな〜なんてことを走馬灯のように思い出しながら視界はフェードアウト。
ぎりぎり意識を保ち、看護師さんが「血圧が60台しかない!誰かベッド持ってきて!」と電話?で連絡しつつ、技師さんなども慌てている様子がわかった。
あとからググると血圧60台って危篤レベルなんだな。

意識朦朧としながら入院病棟までベッドで運ばれ、看護師さんたちの会話で「迷走神経反射」という状態で倒れたと知る。
コロナ禍で面会禁止のため、家族が用意してきてくれた入院セットを病室に置いた途端、婦長さんが来てやんわりと退室を促される。
倒れたあとすぐ1人になり心細いが、世間的には仕方ない。

しばらくすると、局所麻酔が切れて猛烈な痛みに襲われる。あばらを槍で突かれ続けているような痛み。
夕食時間になり、消化器は健康なので普通食が出てきたが、起き上がるのがやっと、噛むと胸にひびく。次の食事からお粥にしてもらう。

その日のうちにロキソニンが出てすぐ飲むが、寝付けないうちに夜中に切れてカロナールも飲む。今後しばらく、ロキソニンカロナールを交互にとる、痛み止め漬けの日々が始まる。

初めての気胸

健康体でケガや大病に縁がない人でも
誰でもなんの前触れもなく起こるのが気胸
肺に穴が空いて漏れた空気が胸にたまり、肺を圧迫して機能低下を招く症状である。

病院では二言目には励まされるように
「相葉くんがかかったやつね」
「ジャニーズ病よ」などと言われたが
わたしは細身高身長のイケメンでもなければ
男性でもないし、ビール腹が近ごろ悩ましい体型。

女性には月経随伴性気胸というものがあるが、
症例が非常に少なくて断定しにくいらしい。

闘病中に気胸の体験記を読み漁り、非常に励まされたので、
誰の役に立つかわからないが書いておく。

      • -

夏前のこと。
職場で多少の力仕事をしていると、いつもより体に力が入らない。
数歩あるいただけで息切れがする。
いくら万年運動不足で脂肪しかない体とはいえおかしい。

帰宅して寝転ぶと、仰向けと右向きは圧迫感と激痛、左向きにしか寝転べない。
しかも、寝転んでいるときは呼吸時に
「ぷつぷつ」「ぽこぽこ」と音がする。

違和感を覚えつつも病院嫌いなので、数日放置。
休みの日曜日、いよいよ息苦しさに耐えきれなくなり、救急診療へ車で向かう。
コロナ禍ということもあり、「胸が苦しい」という症状がコロナの疑いに引っかかって病院外の仮設診療所での検査や診察などに回り、ようやく救急外来にたどり着いたのは3時間後。
病院外での診察でコンビニ受診と疑われたこと(胸が苦しいってだけでわざわざ今日来たんですか?と聞かれた)は腹ただしいが、こちらも早く来ようと思えば平日に来ればよかったので我慢。

レントゲンやエコーで胸を見てもらうが、その日の救急外来は慌ただしく、診察室には研修医さんのみでどうにも原因がわからない。
さらに3時間ほど待つと、ベテラン医師が颯爽と現れ「どう見ても気胸で矛盾はない」とさらっと診断。先生かっこいい。

内科医師の到着まで1時間ほど待機する間、研修医さんの勉強のため再びエコーをすることに。
救急外来では事故による気胸はまれに見るが、自然気胸の症例を見ることが少ないらしく、ベテラン医師がレクチャーしながらエコー。こちらとしてもエコーの見方がよくわかってありがたい。
どうやら右肺が握りこぶしぐらいの大きさに縮んでおり、重度の気胸らしい。

内科医が到着するなり、家族に連絡したり入院衣に着替えるよう促される。
えっっ入院ですか!?と聞くと、看護師さんから「十中八九このレベルの気胸なら入院です」と言われ絶望。
今まで大病もケガも何もなく、手術も親知らずの手術ぐらいしか経験ないのに…
わたしがなにした…と言っても、何もしなくてもかかるのが気胸。無情である。

ベテラン内科医が指導しつつ、新米内科医さんの手で胸部穿刺が行われる。
ベテラン内科医が行わないあたり、あまり大事ではないなーとちょっと安心する。
気胸の初期治療には穿刺とドレナージがあり、ドレナージは確実に入院が必要。今回は初めての気胸なので穿刺で簡単に済ますことになる。よかった…

胸部穿刺は右脇のあたりにやや太めの注射針を刺し、肺に溜まった空気をどんどん抜いていく方法。傷跡もほぼ残らない。
もちろん局所麻酔されるため、痛みはほぼ感じない。
1時間ほどで全部抜けたのではないかと思う。

施術後にレントゲンを撮ると、しっかり肺が膨らんでいたため、入院をせずこの日に帰れることに。
とはいえ帰ったのは真夜中だったが…


翌日と、1週間後にそれぞれ通院でレントゲンを撮って、穴が完全にふさがって空気漏れが無いことを確認して治療が完了した。
思ったより簡単に終わってほっとしていたところ、診察の最後に「気胸は再発率が高い病気なので、次起こった場合は入院や手術を覚悟してください」と言われ、不穏な空気を感じる。